Video Tips:AAFを使ったMedia Composer to Pro Toolsへのシームレスなファイル受渡し! Part.1

DAWの垣根を越えたインターチェンジ・フォーマット、AAFを使えばMedia ComposerとPro Tools間でもシームレスなプロジェクト共有が可能です!


古くからのPro Toolsユーザーは、Digital Performerなどのセッション・ファイルをインポートするのに、OMFファイルを使用されていた方が多いでしょう。
もちろん、マルチトラックのオーディオ・ファイルを、タイムスタンプを伴ってインポートするには便利なファイル・フォーマットでしたが、Pro Tools側に高価なDigiTranslatorオプションが必要だったり、きちんとした形でインポート出来なかったりで、結局、オーディオ・トラックを一つずつ頭から書出したものを貼付けるというような(笑)大変な作業を強いられてましたね!
そのOMFを拡張し、より汎用性を増したのがAdvanced Authoring Format、AAFファイル・フォーマットです。
もちろん、完璧なインターチェンジとはいきませんが、Media ComposerとPro Toolsの間では問題なくシーケンス/セッションの互換が取れると考えてもよいでしょう。
今回はそのAAFを使ったシーケンス/セッションのやり取りを解説します。
Part.1では、Media ComposerからAAFファイルをエクスポートしてみましょう!



まずはMedia Composerで作成したプロジェクトを開き、書出しを行いたいシーケンスを選択した上で、ファイル > エクスポートを選びます。
ここで例にしたシーケンスは、シンプルな内容にはなっていますが、Monoのオーディオ・トラックが4トラックあるのが分かりますね。
それぞれのオーディオ・トラックには、フェードもエフェクトも掛かっていませんが、レンダリングを行う事によって、フェード/エフェクトが掛かっている状態でAAFに書出す事も可能です。
ちなみに、Media ComposerとPro Toolsが、Avid ISISシステムのクライアントとしてメディア・ファイルを共有している場合は、AAF書出しでメディアをコピーする必要すらありません。
Avid Everywhereを標榜するAvidらしいワークフローだとも言えますが、ここでは、それぞれがローカル上で作業を行っている場合で解説しましょう。
まだまだビデオ・エディットとMAが別々に行われている場合も多いですからね!



次に、シーケンスのエクスポートを選択すると、上の図の様な保存画面が現れてきます。
もちろん、ここで書出しを行うファイルの保存場所を指定するのですが、ちょっと待って下さい!
どういったファイル形式で、さらにどういったオプションを選択するのか???というのを選ぶ必要があるのです。
今回はPro Tools向けにAAFファイルを書出す訳ですから、Export Settingポップアップから「Export To Pro Tools」を選んでみましょう。
すると、ファイル名の拡張子が「aaf」になったのがお分かりかと思います。
このまま「保存」をクリックしてもよいのですが、オプションを選択するために「Options…」をクリックします。



すると、書出しオプションを設定する画面が現れます。
すでにPro Tools用のセッティングをポップアップから選んでいるので、エクスポート形式が「AAF」になっているのが分かります。
ISISなどの共有フォルダにそれぞれがアクセスする場合は、エクスポート方法はフォルダにリンクすればよいのですが、別のマシン、別のストレージで作業を行う今回の場合、ここは「メディアをコンソリデート」を選んで下さい。
Media Composerで言うところのコンソリデートとは、シーケンスで使用しているメディア・ファイルを集めてくる・・・といったイメージになると思えば間違いないでしょう。
今後のTipsでも取り上げようとは思いますが、プロジェクトのアーカイヴとは意味合いが異なる事に注意が必要です。

その他のオプションとしては、前後のりしろの設定がありますが、今回の様にオーディオにフェードが含まれていない場合、充分なフェードを書き込むためのマージンが必要となりますから、状況に応じて長さを設定する必要があります。
どちらかと言えば、ビデオのフォーマットに従ってPro Toolsでの作業を行う、というのが通常の流れになるでしょうから、その他の設定はデフォルトでも問題ないでしょう。

最後に、音声ポップアップから「AAFに埋め込む」を選択します。
このオプションを選んでおくと、文字通りエクスポートされたAAFファイルにオーディオ・ファイルが埋め込まれた状態になります。
基本的に全く異なるDAWでファイルのやり取りを行う訳ですから、オーディオの埋め込まれたAAFファイルのみを使用するなど、なるべくシンプルな形でファイルのやり取りを行うのがよいでしょう。



すると、指定された場所にAAFファイルが出来上がります。
AAF書出しを行ったシーケンスは5分程度になるのですが、オーディオ・ファイルが埋め込まれているのでファイル・サイズも70MB程度になっているのが分かりますね!

このAAFファイル、Pro Tools用にエクスポートされているので、上記の設定をご覧頂いてもお分かりの様に、「シークエンスのビデオ/データトラック全てを含む」にチェックが入っていないのもお分かりでしょう。
これは皆様ご存知の様に、Pro ToolsでのAAF読み込みの際、AAFにビデオ・ファイルが含まれていても無視されてしまうためです。
Pro Tools側でビデオも表示させたい、という場合には、別途ムーヴィーも書出す必要があるのです。

では、Media ComposerからPro Tools用のムーヴィーを書出してみましょう。
AAFエクスポート時と同様、ファイル > エクスポートを選びます。



すると、AAFエクスポート時と同様、エクスポート保存ウィンドウが現れます。
ここではムーヴィーのエクスポートを行いたい訳ですから、Export Settingポップアップより「Pro Tools QuickTime(ref)」を選択します。
ファイル名はAAFの場合と同様ですが、拡張子が.movになっているのがお分かりでしょう!

これはPro Toolsに最適化されたQuickTime Movieをエクスポートする、という事ですが、その詳細を少し確認してみましょう。
「Options…」をクリックします。



もちろん、AAFエクスポートでマルチトラック・オーディオの書出しは済んでいるので、ここではビデオのみの書出しを選択します。
今回の場合、Media Composerに読込んでいるビデオ・ファイルがQuickTimeですので、QuickTimeそのままのコーデックを使用して書出すためにソース設定を選択していますが、もちろんカスタム設定を選択してより細かくコーデックの指定などをする事も可能です。
また、AAFを読込むPro Toolsのバージョンが11の場合、Avid Video Engineを使用していますから、パフォーマンスを最適化するためにも「Avid Codecを使用」にチェックを入れた方がよいかもしれません。

あとは「保存」をクリックしてムーヴィーを書出せば、オーディオ編集のためのAAFファイルとムーヴィー・ファイルが出来上がった事になります!
次回は、エクスポートされたAAF/ムーヴィーをPro Toolsにインポートしてみましょう!

Media ComposerとPro Toolsでのビデオ編集/オーディオ編集には、規模やワークフローに応じた様々な方法論が存在します。
Miyaji Professional Divisionでは、そういったご相談も随時受け付けております。
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(文:Miyaji Professional Division:梓澤)


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